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ー高齢者に優しいユニバーサルデザインの家づくりー

 

ユニバーサルデザインとは何か?

誰もが使いやすい住まいづくりの考え方

ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、身体的な制約に関係なく、誰もが安全で快適に暮らせる環境をつくる設計思想のことです。もともとは障がいを持つ方や高齢者のためのバリアフリーを発展させた概念で、すべての人にとって「使いやすい」「わかりやすい」「疲れにくい」空間を目指します。

特に高齢者の住まいにおいては、転倒や段差によるつまずきといった事故のリスクを減らし、自立した生活を支える工夫が求められます。そこで注目されているのが、ユニバーサルデザインを取り入れた住宅リフォームです。

高齢化社会に求められる住宅リフォーム

日本は今や「超高齢社会」。総務省の統計によると、65歳以上の高齢者は総人口の29%を超えています(2024年時点)。長く住み慣れた自宅で安心して暮らし続けるためには、身体能力の変化に合わせた住まいの工夫が不可欠です。

ユニバーサルデザインの考え方を取り入れることで、年齢を重ねても自分らしく、そして快適に生活できる環境が整います。

高齢者に優しいユニバーサルデザインの具体例

段差の解消と床材の工夫

家の中でつまずきやすい場所として挙げられるのが、敷居や脱衣所、トイレなどの小さな段差です。たった2〜3cmの段差でも高齢者にとっては大きな障害になります。段差は可能な限りフラットにし、移動がスムーズになるように配慮しましょう。

また、床材には滑りにくく、衝撃を吸収する素材を選ぶのがおすすめです。たとえば、クッションフロアやコルク材は柔らかく、転倒時の衝撃を軽減できます。

開けやすいドアと引き戸の採用

高齢になると、手の力が弱くなったり、歩行器や車いすを使うようになったりすることがあります。その際、開き戸では動作が大変になるため、引き戸に変更するのが有効です。引き戸は省スペースで開閉がスムーズなため、介助者が一緒に出入りする際も動線が確保しやすくなります。

さらに、ドアノブもレバーハンドルタイプに変更することで、握力が弱くても簡単に操作できます。

手すりの設置場所と役割

手すりは、玄関・階段・トイレ・浴室など、立ち上がりや移動が必要な場所に設置することで転倒防止に役立ちます。高さや角度は利用者の身体に合わせて調整することが重要です。

とくに浴室やトイレでは、濡れた手でつかんでも滑らないように加工された手すりを選ぶと安全性が高まります。

照明とスイッチの工夫

高齢になると、視力の低下により段差や障害物が見えにくくなるため、室内の明るさを確保することが大切です。センサー付き照明や、人感センサーで自動点灯する廊下灯などを取り入れると、夜間のトイレ移動も安心です。

また、照明スイッチは床から90〜100cm程度の高さに設置し、ワイドタイプのスイッチにすると操作がしやすくなります。

豊川市でユニバーサルデザインを実現するには

地域の補助金制度を活用する

豊川市では、高齢者や障がい者が安全に暮らせるよう、バリアフリー化やユニバーサルデザインに対応した住宅改修に対する補助制度が用意されています。たとえば、以下のような工事が対象となる場合があります。

* 手すりの取り付け
* 段差の解消
* トイレ・浴室の改修
* 玄関アプローチの改善

補助金を受けるには事前申請が必要で、施工前に市の担当窓口へ相談することが大切です。施工業者と連携して、補助金を活用しながら計画的にリフォームを進めましょう。

経験豊富な業者に相談するのが成功のカギ

ユニバーサルデザインの住宅は見た目の美しさだけでなく、使い勝手や将来性も重視されます。一般的なリフォーム業者では見落とされがちなポイントをカバーするためには、福祉住環境コーディネーターなどの資格を持つプロに相談するのがおすすめです。

現地調査では、家族構成や日々の生活動線をヒアリングしながら、どの場所をどのように改善すべきかを丁寧に提案してくれます。

将来を見据えた安心の住まいづくり

元気なうちからの備えが重要

「まだ身体が元気だから必要ない」と思いがちなユニバーサルデザインですが、将来の安心のためには早めの準備が肝心です。今のうちから自宅を高齢期に備えた住まいに整えることで、介護が必要になったときの負担も軽減できます。

また、家族が集まる機会が多い住まいでは、誰にとっても使いやすい設計にしておくことで、親世代から子世代まで快適に過ごせる空間が実現します。

快適性と安全性を両立させる

ユニバーサルデザインは、安全対策に偏るだけではなく、生活の質(QOL)を高める要素も兼ね備えています。たとえば、使いやすい収納の配置や、見やすい配色の工夫なども含まれます。

自分らしく暮らせる住まいは、毎日の生活に安心感と豊かさを与えてくれます。デザイン性を損なわず、快適性と安全性をバランスよく保つための工夫を取り入れていきましょう。

以上が、高齢者に優しいユニバーサルデザインを取り入れた家づくりについての解説です。住宅リフォームを検討中の方は、将来を見据えてぜひ取り入れてみてください。

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