ー押入れを洋風クローゼットに変えるリフォーム術ー

目次
押入れを洋風クローゼットに変えるメリットとは
昔ながらの和室にある押入れは、布団を収納することを前提とした造りになっているため、現代のライフスタイルに合わないと感じている方も多いのではないでしょうか。特に洋服や日用品の収納には不向きで、デッドスペースになってしまっているケースもあります。そこで注目されているのが、押入れを洋風クローゼットにリフォームするという方法です。
このリフォームによって、以下のようなメリットがあります。
* 洋服がハンガーで掛けられるようになる
* 収納の自由度が上がる
* 空間全体がモダンな印象に変わる
* 開け閉めしやすく、毎日の使い勝手が向上する
単なる見た目の変更だけでなく、日常の利便性を大きく高めることができるのが特徴です。
押入れとクローゼットの違いを理解する
押入れの特徴
押入れは、布団や座布団などの大型の物を収納するために作られており、内部が上下2段に分かれた構造が一般的です。開閉は引き戸が多く、奥行きが深いため、物を奥に入れてしまうと取り出しにくいというデメリットがあります。
洋風クローゼットの特徴
洋風クローゼットは、洋服をハンガーで掛ける収納が基本で、可動棚や引き出しを組み合わせることで、自分に合った収納スタイルを実現できます。開き戸や折れ戸、引き戸など多彩な扉タイプがあり、設置場所や使い方に応じて選べる点も魅力です。
押入れをクローゼットに変えるリフォームの流れ
1. 内部の解体・撤去
まずは押入れの中板や建具を解体・撤去します。このとき、壁や床の下地も確認し、必要に応じて補修します。
2. 内装の整備
押入れの内側の壁・床・天井にクロスやフローリング材を貼り、洋室に違和感なくなじむよう整えます。
3. クローゼット内部の造作
ハンガーパイプ、可動棚、引き出しなどを設置して、収納力と使い勝手を高めます。用途に合わせて設計しましょう。
4. 扉の交換・取り付け
最後に、開閉しやすいクローゼット扉を取り付けて完成です。引き戸、開き戸、折れ戸などから選べます。
おすすめのクローゼット収納スタイル
衣類メインの収納
主に洋服を収納したい場合は、以下のようなレイアウトが効果的です。
* ハンガーパイプを2段にして上下に収納
* 足元に引き出し収納を配置
* サイドに帽子やバッグ用のフックを取り付け
日用品・雑貨の収納
掃除機や日用品、書類などを収納する場合は、可動式の棚板を多めに取り入れるのがおすすめです。収納するものが変わっても調整しやすいため、長く使えます。
兼用型収納
洋服と日用品を両方収納したい場合は、スペースを上下左右に分割し、それぞれに適した収納スタイルを組み合わせる方法が便利です。
リフォーム費用と期間の目安
押入れからクローゼットへのリフォームにかかる費用や期間は、仕様や設計によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
費用の目安
* シンプルな造作クローゼット:10万〜20万円程度
* 収納部材のカスタマイズ込み:20万〜35万円程度
* 開閉扉の種類によって変動あり
施工期間の目安
* 解体から完成まで:3日〜1週間ほど
* 内装の仕上げやオーダー収納によっては長引くことも
費用を抑えるためには、既存の構造を活かした設計にすることや、標準的な建材を使用することがポイントです。
注意したいポイント
間取りとのバランス
リフォーム後の扉が動線を邪魔しないか、周囲の家具に干渉しないかを事前に確認しましょう。
湿気対策
もともと布団を収納するための押入れは通気性を重視しておらず、クローゼット化する際は換気性も考慮しましょう。壁材を通気性の良いものに変えるのも効果的です。
コンセント・照明の設置
収納スペース内に照明があると、服選びや掃除が快適になります。電源が近くにない場合は、増設工事も検討しましょう。
まとめ:押入れリフォームで快適な収納空間を手に入れよう
押入れを洋風クローゼットにリフォームすることで、収納のしやすさが格段に向上します。洋服の収納、日用品の整理、趣味の道具の保管など、用途に合わせた設計が可能で、見た目の印象も大きく変わります。
「使いにくい押入れをどうにかしたい」と感じている方は、この機会にぜひ洋風クローゼットへのリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。生活動線のスムーズさや収納力の向上は、毎日の暮らしを快適にしてくれるはずです。