ー子どもが片づけやすい収納の工夫と実例ー

目次
子どもが片づけやすい収納とは?
子どもが自分で片づけをするためには、収納の仕組みがとても大切です。大人の目線で設置された収納スペースや、分類が複雑な収納方法は、子どもにとっては難易度が高く、片づけの意欲を失わせる原因になります。
まず基本として考えたいのは、子どもの「目線」と「手の届く範囲」です。身長や腕の長さに合わせて収納の高さを調整することで、無理なく物を出し入れできるようになります。また、引き出しや扉ではなく、オープンな棚やカゴ収納を使うと、見える化ができてスムーズに行動できます。
年齢に合わせた収納づくり
収納は子どもの年齢によって使いやすさが変わります。以下は、年代別におすすめの工夫です。
【未就学児】
* おもちゃは種類ごとに大きめのカゴへ
* 片づけ場所にイラストや写真ラベルを貼る
* よく使う物は床から30~50cmの位置に
【小学生】
* 学校用品をまとめて置ける「学習ステーション」を設置
* ランドセル置き場を決める
* 引き出しに仕切りを入れて教科別に整頓
【中学生以上】
* 自分で管理できる収納の仕組みを一緒に考える
* 勉強道具と私物を区別して保管
* 見せる収納と隠す収納のバランスを取る
収納の場所と動線を意識した配置
収納が片づけに活かされるかどうかは、動線との関係も重要です。たとえば、リビングで遊ぶ子どもには、リビングの一角におもちゃ収納がある方が自然と片づけしやすくなります。帰宅後にランドセルを玄関や廊下で脱ぎ捨てる子には、玄関近くに収納を設けるのが効果的です。
動線に沿った収納の設計は、片づけのしやすさをぐんと上げてくれます。特に以下のような場所に注目しましょう。
* 玄関:ランドセルや上着、帽子などの収納スペース
* リビング:おもちゃ、絵本、学習道具の収納
* 子ども部屋:衣類、文具、小物の分類収納
取り出しやすさと戻しやすさが鍵
片づけやすさは、実は「戻しやすさ」にかかっています。取り出したものを戻す場所が明確で、手間がかからないことが大前提です。そのためのポイントとしては以下の通りです。
* ラベリングで「ここに戻す」場所を明示する
* 一つの収納に多くの役割を持たせない
* 棚やボックスの容量に余裕を持たせる
* 引き出しは「引くだけ」、棚は「置くだけ」の単純操作にする
こうした工夫で、子どもは自然と物の定位置を覚え、片づけに対する抵抗感が減っていきます。
実際の収納アイデアと工夫
ここでは、実際に多くの家庭で取り入れられている片づけやすい収納アイデアを紹介します。
1. カラーボックスを活用したおもちゃ収納
リーズナブルでアレンジ自在なカラーボックスは、子どもの収納にぴったりです。横置きにしてその上にぬいぐるみを置いたり、中にカゴを入れて分類したりと、自由度の高い収納が可能です。
2. 壁面収納で空間を有効活用
子ども部屋やリビングの壁に、棚やフックを設置するだけでも収納力が大幅にアップします。フックにはバッグや帽子を掛けられるので、帰宅後の「ぽい置き」を防げます。
3. 造作収納でランドセル置き場を固定
造作家具として、ランドセルを置く専用の棚やボックスを作ると、子どもも帰宅後に自然と決まった場所へ収納するようになります。上に教科書、下に体操服、横に給食袋など、動線に合わせた収納計画がしやすくなります。
子どもの自立を育てる収納環境
片づけやすい収納は、単なる家の整頓にとどまらず、子どもの成長にも大きく関わってきます。自分で出し入れし、必要な物を管理できるようになることで、自己管理能力や責任感が育ちます。
さらに、「使ったら戻す」というルールを小さい頃から身につけることで、大人になってからの整理整頓の習慣にもつながります。
子ども自身が参加して作った収納スペースは、愛着が湧きやすく、「片づけたくなる」心理にも働きかけてくれます。例えば、ラベルを一緒に描いたり、ボックスの色を選んだりすることで、片づけが楽しいアクションに変わっていくのです。
収納リフォームで家族のストレスを減らす
散らかりやすい家は、家族全体にストレスを与える要因になりがちです。しかし、適切な収納計画と少しの工夫で、日々の片づけの手間や声かけが減り、家の中にゆとりと笑顔が生まれます。
収納リフォームは、子どものためだけでなく、親の負担を減らすためにも効果的です。整理整頓された空間は掃除もしやすく、無駄な物の購入も減るため、家計にもやさしい効果があります。
片づけに悩んでいるご家庭は、一度収納環境を見直してみるのがおすすめです。リフォームを通じて、家族みんなが心地よく暮らせる空間づくりを目指してみてはいかがでしょうか。